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かうんたぁ
自己紹介
HN: 夜月(ヨヅキ)
年齢: 20
性別: 男性
誕生日:3月19日
職業: 大学生っ♪
趣味: 本を読むのが好き。
自己紹介: 熊本の大学で就活戦士やってます!毎日愉快に過ごしてます!
毎日、どんな風にやれば有意義で楽しくなるのか必死に考えてます。そしてよく考えすぎてつぶれそうになってます。
誰かに褒められることができる程立派な人間じゃないけれど、誰にでも誇れるように日常を大切にしたいと思ってます。
日記を書くのって楽しいって最近思えてきた。

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以前、メイトに行った時に表紙買いしてしまった、「プシュケの涙」という小説を読みました。
…授業中を使って、一気に。
授業中に教師に見つからないように配慮しながらの読書。
これぞ、高校生活の醍醐味、そして僕の青春!←寂しい。
とりあえず、授業中ほど集中して読書ができる時間もないわけで、
本当に久しぶりに一冊の本を一気に読みきることが出来ました。

それで、もの凄く良い作品。
前半、後半ではっきりと物語が別れていて。
時系列が逆転しているせいで、清々しくも思える後半のラストが物悲しく、救いのないものになってる点が物凄く良い。
もし、前半と後半を入れ替え、正規の時系列で書かれていたら、こんな読後感は一切味わえなかったと思う。結末をしってから読むボーイ・ミーツ・ガールといえるかもしれない。後半だけでも温もり溢れる優しい話。だけどそれで終わらない、それに異様な切なさを加味させるための前半。そのせいで、優しい話なのに後半で胸をナイフで串刺しにされるような感覚に…。
つまり後半が、本番。
主人公は決して前半の主人公である榎戸川ではなくて、彼の前に現れる変人、由良だと思う。個人的にはこの由良が月刊少年マガジンで連載されてる最終進化的少年に出てくる由良と被ってしまって、脳内で想像される由良の姿は、完璧にアライブの由良でした。最初は名前と常識外れな行動でそう思っただけだったけど、絵を描くし、挙句にシャボン玉。完全に由良です。ありがとうございました。

とりあえず、後半の主人公の心理には共感しやすい面があったし、由良がカッコいいし、由良がカッコいいんだ。
それで、最後にあんな風に爽やかに終わるけど、それが決してハッピーエンドでないのは語るまでない。
だからこそ、圧倒的に切ない。由良と吉野の物語はこれからだ、きっとそう思えるはずのラストで、読者はその終焉を既に知っているのだ。

表紙買いだった本であるけど、本当に表紙が逸品。
読み終わったとにこの表紙を見ると、涙腺が緩む事必死。
読了して余韻に浸りながら本を机に置いたら、その時に目に入った表紙のイラストが、あまりにも儚い美しさを持っていて、それはあまりに切なくて、どうしようもないくらい物悲しくて、僕を感極まらせるのには十分すぎる意味を持ってたんだ。
読み返したくもあるけれど、後半を読んだ後に、もう一度前半を読めるほど僕の精神は強くない。

これは、一度読んでおくべきだと思う。
だから、あえて本編については語らずに感想を書いた。
どうしようもなく胸が苦しくなる作品だ。

たまに偶然手に取った本にこんな作品が混ざっているから本読みであることはやめられない。
 




余談だけれど、どうしても触れたくて。
「悩みなんて、誰かに話して、そして労わってもらうことができた時点で、半分は解決してるようなものなのかも」って一文に凄く共感。僕がこれを知ったのはそんなに昔じゃない気がするけど。
なんか、すごく分かる気がするんだ。

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はじめまして
はじめまして
私もプシュケの涙、好きです
表紙と内容から知っていた作者の別作品とのギャップを感じて読んだのですが……
胸がつまりますよね……

では、失礼しました
蓮紀 URL 2010/05/16(Sun)15:13:37 編集
お返事
>>蓮紀さん

返事がずいぶん遅くなってしまいまして申し訳ないです。

プシュケの涙はとても綺麗なおはなしですよね。
後半はとても綺麗で、悲しみなどいっぺんも感じられない話のはずなのに、構成がうまいので、どうしても悲しくなってしまうんですよね。

よかったら、たまに覗いてみてください。
夜月 2010/07/08(Thu)22:38:44 編集
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