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かうんたぁ
自己紹介
HN: 夜月(ヨヅキ)
年齢: 20
性別: 男性
誕生日:3月19日
職業: 大学生っ♪
趣味: 本を読むのが好き。
自己紹介: 熊本の大学で就活戦士やってます!毎日愉快に過ごしてます!
毎日、どんな風にやれば有意義で楽しくなるのか必死に考えてます。そしてよく考えすぎてつぶれそうになってます。
誰かに褒められることができる程立派な人間じゃないけれど、誰にでも誇れるように日常を大切にしたいと思ってます。
日記を書くのって楽しいって最近思えてきた。

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最近、何かと話題になっている村上春樹さんの『1Q84』を読んでみました♪
個人的にはすごく面白かったです!
最初はbook1だけ購入し、面白かったらbook2も購入しようかと考えていたのですが、読み始めて三日目の午前中にbook1を読み終え、その日のうちにbook2を買ってきて読み切るほどのハマりっぷり!
しかし、思うことが、累計で200万部以上売れているとのことですが、この話を楽しめた人は1万人を切るのではないか、と言うことです。というのも、この物語の二人の主人公はあまりにも特殊で感情移入しにくい面がある。私の主観では登場人物への感情移入は物語を楽しむ大きな要因の一つなのです、例え地位や環境、境遇が絶対的にありえないものでも、思考回路の一部や価値観などがほんのわずかでも一致すればそれで大きく感情移入しやすくなるのですが、この物語の主人公たちはそれをなかなか持って許さない人種なのです。

世間一般では賛否両論あり毀誉褒貶もあるようですが、僕は私的に凄くおもしろかったと思いました。もしかすると、これはこの作品が僕が始めて読む村上春樹作品だからかもしれませんし、後述する別の理由によるのかもしれません。なので、ノルウェーの森やねじまき鳥のクロニクルを読んだことがあったならば、もう少し違った感想を持ったのかもしれないです。

ただ、エッチなシーンはどうにかならなかったのかなーっと。
普通に小説読んでたらそう言うシーンは当然のように出てくるし、別に全然抵抗ないんだけど、物語の中で最後にあたる性的なシーン。
あれはちょっと酷すぎやしないかい。
パシヴァとレシヴァが多義的な意味で交わりを持つことの意味。それは確かに物語的な意味合いで必要な交わりなのかもしれないけど。
でもね、さすがに、あれはない。
例えば、エッチなシーンの必要がないとされるシナリオ重視の感動系パソゲをエロゲとして売り出すために無理矢理エッチシーンを付け足したような粗末なもの!
それくらい意味の無い程度の低い性的描写であったなーっと。

そして、話全体に麻枝准さんや田中ロミオさんの持つ現実的心理で非現実的な物語を描いている雰囲気がある。AIRとかリトバスとかCROSS☨CHANNELとか最果てのイマみたいなね。だからこそ今まで不思議なくらい読もうと思わなかった村上春樹作品を面白い、と思えたのかもしれないけど。


巷ではもしかするとbook3以降が出るかもしれない、といわれている。
個人的にはこれで終わりでも、ここから続いてもかまわない。
本当は少しだけ続いて欲しいと期待さえしてるのだけど。
あんまりスッキリとした終わり方じゃなかったしね。
だけど、ここから続くとなってまた盛り上げていくことが出来るのか、ありきたりの読めた展開にならないのか、それこそ村上春樹の腕の見せ所だけど、どうなんだろう。


けど、なかなか面白い本ではありました。読んでみて損はないと思います。ハードカバー二冊は少々痛い出費ではあるけれど。相当売れてるから、友人に当たると誰か持ってるんじゃないかな。
ていうか、ハードカバー買ったのって桜庭さんのファミリーポートレイト以来だなぁ…。

けど、買った人のうち何割かは最後まで読んでなさそうだなぁっと思う本でした…w

 

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乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」を読んだんだけどすごく面白かったです!

途中からずっと違和感を感じていて、何かおかしい!と思いながらも何がおかしいのかわからず、もやもやしながら読んでたら最後の2行でそれが一気に収束して衝撃が……。
「……ほぇ?」
「……え!?」
「えぇぇぇーーーーっ!!!」
ってリアルにこんな反応。部室で読んでて急にこんな風に叫ぶもんだから、「うるさい」って怒られてしまった。
けど、二度目を読みたくなるって理由がわかる気がする…。これはもう一度読むと、絶対違う物語に感じるだろうなぁ…。

一見、どこにでもあるような恋愛小説に見えて、ミステリ風の仕掛けが仕組んであるこの本。やっぱり醍醐味はその仕組み自体だけど、話自体もなかなか面白かった。
携帯電話が無い時代で、公衆電話を探して電話をかけたり、固定電話に電話をかけて、彼女の親が出ないかドキドキする。
今では味わえようなそんな雰囲気も、なんだか大好き。
本当に携帯電話って便利なんだね。

んで、作中で語られる、「イニシエーション・ラブ」の意味にもなんか共感。
イニシエーションは直訳で通過儀礼。
つまり、通過儀礼の恋愛のことをイニシエーション・ラブって言うわけなんだけど、恋愛においては絶対って言葉はありえないんだなって、そういうのを知って大人になって行くための恋愛ってこと。
純粋なだけじゃ、ないんだよ、ってそういうことなのかな。

あぁ、僕はもっと純愛系が好きだったのに!

とりあえず、かなり楽しめた一冊だったので同じ著者の「リピート」と読んでみようかな、と思うのでした。

以前、メイトに行った時に表紙買いしてしまった、「プシュケの涙」という小説を読みました。
…授業中を使って、一気に。
授業中に教師に見つからないように配慮しながらの読書。
これぞ、高校生活の醍醐味、そして僕の青春!←寂しい。
とりあえず、授業中ほど集中して読書ができる時間もないわけで、
本当に久しぶりに一冊の本を一気に読みきることが出来ました。

それで、もの凄く良い作品。
前半、後半ではっきりと物語が別れていて。
時系列が逆転しているせいで、清々しくも思える後半のラストが物悲しく、救いのないものになってる点が物凄く良い。
もし、前半と後半を入れ替え、正規の時系列で書かれていたら、こんな読後感は一切味わえなかったと思う。結末をしってから読むボーイ・ミーツ・ガールといえるかもしれない。後半だけでも温もり溢れる優しい話。だけどそれで終わらない、それに異様な切なさを加味させるための前半。そのせいで、優しい話なのに後半で胸をナイフで串刺しにされるような感覚に…。
つまり後半が、本番。
主人公は決して前半の主人公である榎戸川ではなくて、彼の前に現れる変人、由良だと思う。個人的にはこの由良が月刊少年マガジンで連載されてる最終進化的少年に出てくる由良と被ってしまって、脳内で想像される由良の姿は、完璧にアライブの由良でした。最初は名前と常識外れな行動でそう思っただけだったけど、絵を描くし、挙句にシャボン玉。完全に由良です。ありがとうございました。

とりあえず、後半の主人公の心理には共感しやすい面があったし、由良がカッコいいし、由良がカッコいいんだ。
それで、最後にあんな風に爽やかに終わるけど、それが決してハッピーエンドでないのは語るまでない。
だからこそ、圧倒的に切ない。由良と吉野の物語はこれからだ、きっとそう思えるはずのラストで、読者はその終焉を既に知っているのだ。

表紙買いだった本であるけど、本当に表紙が逸品。
読み終わったとにこの表紙を見ると、涙腺が緩む事必死。
読了して余韻に浸りながら本を机に置いたら、その時に目に入った表紙のイラストが、あまりにも儚い美しさを持っていて、それはあまりに切なくて、どうしようもないくらい物悲しくて、僕を感極まらせるのには十分すぎる意味を持ってたんだ。
読み返したくもあるけれど、後半を読んだ後に、もう一度前半を読めるほど僕の精神は強くない。

これは、一度読んでおくべきだと思う。
だから、あえて本編については語らずに感想を書いた。
どうしようもなく胸が苦しくなる作品だ。

たまに偶然手に取った本にこんな作品が混ざっているから本読みであることはやめられない。
 




余談だけれど、どうしても触れたくて。
「悩みなんて、誰かに話して、そして労わってもらうことができた時点で、半分は解決してるようなものなのかも」って一文に凄く共感。僕がこれを知ったのはそんなに昔じゃない気がするけど。
なんか、すごく分かる気がするんだ。

自称、読書家(最近読めてないけど…)の僕が最も敬愛する作家さん、

桜庭一樹さんの、最新刊。書店はタイムマシーンが読みたくてしかたないっ!

地元じゃなかなか手に入らないんだよねぇ…(・ω・`)

前回の桜庭一樹 ~物語る少女と野獣~も熊本のつたやで買ったし。

10月18日にオープンキャンパスで熊本いくからその時に買おうかしら。

先だなぁ。


桜庭一樹さんの本はすごくおもしろいよー。

って、布教してみる。

少女七竈と七人の可愛そうな大人は特に好き。

友達に桜庭さんの本を薦めるときは絶対にこれを最初にすすめる。

とにかく美しいはなし。

なんど読んでもあの最後のシーンが大好き。

切なくて切なくて、それでも絶対的に美しすぎる話。

でも、きっと誰もが感じる感情がある話。

これを読まずして桜庭一樹は始まらない。


そして次に、荒野

中学に入学したばかりの少女、山野内荒野が
成長していく話。

少女だった全ての人に読んでもらいたい。

もし僕が女であったら、この本をもっと楽しめただろうに、男であることに少し後悔した。


そして、忘れてはいけないのが私の男

直木賞受賞作にして、もっとも癖の強い本。

父と娘の禁断の愛!遡り行く過去の秘密。

決して許されないその関係を認めたくなる。

斬新な語り口に聖少女を思わせる作風。

退廃的な雰囲気の味わえるこの話は直木賞受賞の力量を感じさせる傑作。




…あれ?なんか桜庭本のレビューになってる。

このままじゃ全作分書いてしまいそうだぜ。

桜庭さんの作品が好きで好きで周りにも薦めまくってたから、彼女が直木賞受賞したとき、

友達がなぜか僕に「おめでとう」と言ってしまうくらいに桜庭さんを信仰しているのです。

皆にも読んでもらいたいのさ。

暇があったら読んでみてねっ(←新作でる度に言ってる)
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